The Journal of Sexual Medicine, 2008 February; 5(2):485–91
AUTHORS: Shindel AW, Nelson CJ, Naughton CK, Mulhall JP
CENTRES: Department of Surgery, Division of Urology, Washington University in Saint Louis, St Louis, Missouri; Department of Psychiatry and Behavioral Sciences, Memorial Sloan-Kettering Cancer Center, New York, New York; and Department of Urology, Weill Medical College of Cornell University, New York, New York, USA
18~59歳の米国人男性における早期射精(PE)の生涯発生率は,およそ30%と推定されている.PEの病態生理はほとんど解明されていないが,おそらく多元的であり,不十分な健康状態や心理的ストレスなどの要因が関与すると考えられている.この研究では,不妊男性におけるPEを含む性機能障害の影響(associationbetween sexual dysfunction)を,年齢をマッチさせた一般集団と比較評価した.
調査に基づく前向き研究.
PEとそれに関連する苦痛.
本研究では,臨床評価を受け,参加に同意した不妊のカップルを対象とした.カップルがそれぞれに,人口統計学的調査,SF-36健康調査票,CES-D(Center for Epidemiological Studies Depression)うつ病評 価尺度,PEとその病態に関連する苦痛を評価するための男女別の調査票に回答した.男女別の調査票として用いたのは,女性性機能スコア(FSFI)および女性向けに修正したSelf-Esteem and Relationship Quality(SEAR)尺度,国際勃起機能スコア(IIEF),男性用SEAR尺度であった.重回帰分析により,パートナー間の回答の関連性を評価した.
合計73組のカップルが調査すべてを完了した.男性参加者の半数がPEを報告し,そのパートナーの47%がその判断に同意した.さらに,PEを報告しなかった男性の女性パートナーのうち11%がPEを報告した.男性参加者の30%が,パートナーにPEに関連した欲求不満があると報告し,そのパートナーのうち43%は不満があることに同意した.パートナーに欲求不満はないと回答した70%の男性のパートナーのうち,93%が不満はないと同意した.男性,女性ともにPEの報告とSEARスコアの間に有意な負の相関が認められた.その他には,PEの回答と人口統計学的変数,IIEFスコア,FSFIスコア,CES-Dスコア,SF-36スコアとの間に統計学的有意な関連は認められなかった.
PEは一般集団より不妊者に多くみられる.男性側が認識しているPEの頻度は,女性の認識より高く,男性はパートナーにおけるPEに関連した欲求不満を過大評価する傾向があった.PEを経験した男女では,関係への満足度が低かった.
